昨年4月にWest版を創刊されました。これで総発行部数が40万部になったわけですが、エリアを拡げたことで何か変化はありましたか? |
池谷;もともとのEast版のエリアとWest版のエリアはやはり微妙な違いがあるようです。記事や広告が両版に掲載することもあるので、少数の意見ではありますが「もっと近所の情報を掲載して」と言う声も届くようになりました。どこまでが「生活圏」かは曖昧なので一概には言えませんが、対象エリアの端と端の距離は確実に伸びましたから…。一方で紙面作りや営業面ではメリットが大きいです。一紙でエリアを拡大するのと、複数を発行するのとでは、楽ではありませんがコストを2倍かけずに売上げを2倍にすることも可能なわけです。West版の創刊は、概ね順調に推移しています。 |
何名のスタッフが在籍しておられるのですか? |
池谷;会社には19名在籍していますが、不動産の仲介部門に3名いますので、16名がCity Lifeに関わっていることになります。創刊当初は全てを内製していました。ご他聞に漏れず残業続きで、締切り間際は何日も徹夜作業が続く事もありました。しかし、これから事業を大きくしていこうとしている時にこの状況では続かないと考え、徐々に外部への発注を増やし、今では記事や広告の作成、面付け作業や印刷は全て外部スタッフや制作会社にお願いしています。それでも残業はなくならないですが。 |
East版で24ページ、West版は20ページ。 営業スタッフは大変ですね。 |
池谷;うちでは「みんなで作っていく。」という意識をモットーに誌面作りをしています。直接営業に関わらないスタッフにも何かしら売上げに結びつく仕事を任せ、全員で力を合わせています。営業スタッフは、担当クライアントの広告原稿を夜遅くまで残って書いています。ライターさんにお願いするにしてもクライアントと直接やりとりするのは営業スタッフですから。ある程度は仕方ないですが、効率のいい方法があればと思っています。売上げ面では昨年は住宅・不動産関連の出稿が大きく伸びたのが印象的です。やはり、他の媒体にない反響が取れたからだと思います。一般的なちらしと異なり、「アクションをおこしてもらえる」ための工夫は色々できるのがフリーペーパーの強みですから、これからも意識的に営業していきたいと思っています。 |
ところで池谷さんご自身はずっと編集畑を歩んでこられたのですか? |
池谷;いえ、もともと家庭用品の卸の会社で営業をしていました。6年ほど勤めたのですがアメリカに渡りまして…。そのときロサンゼルスにある日系の広告代理店で営業の仕事をやったのが広告との出会いです。帰国後も広告の仕事を続け、City Lifeの創刊に結びつくんです。今、編集長とは言っていますが、私の場合むしろディレクターに近いのかも知れません。業務全体の流れを把握しアドバイスをしたり、記事や広告が媒体のコンセプトに沿った作りになっているかどうかをチェックしたり、メンバーの育成にも気を配ります。やはり我々の仕事は「人材」に負うところが大きいですからね。 |
読者からのレスポンスは? |
池谷;プレゼントやクイズ、あるいは投稿など色んな形で読者からの声を拾うようにしています。また、現在250名ほどのモニターさんがおり、「読者」としての意見を聞いています。自分の意見が誌面に反映される、というところにやりがいを感じてくださっており、とてもいい関係が築けていると思います。 |
誌面を作るときのこだわりは? |
池谷;なるべく「人」が多く載るようにしています。もちろん地元の人で。表紙の写真にもなるべく読者モデルを使うようにしています。広告に関してはもちろんビジネスではありますが、まず「読者の代表」でありたいと考えています。必ず営業マンが実際にお店に伺ってお話を聞きますし読者に誤解を与えるような表現は排除しています。我々のような媒体ビジネスは読者の信頼のうえに成り立っていると思います。「北摂とびっきり109人」や「北摂グルメ」などの出版はCityLifeの仕事から生まれたこのエリアのためだけの本です。私たちにしかできないこうした仕事も積極的に取り組んでいきたいと思います。 |
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≪編集長略歴≫ 1952年静岡生まれ。29歳の時に渡米、ロサンゼルスにある日系編集プロダクションにて広告営業を経験する。その後帰国し、1986年リサイクル情報紙を創刊、3年後に現在の親会社、太平産業に勤め、シティライフの編集長となる。1995年別法人化、(有)シティライフニューの取締役編集長となり現在にいたる。趣味は読書、旅行、映画鑑賞、現在はウオ−キングと田舎暮らしに興味がある。 |