大学生向けの媒体のガクシン。以前は「きょうと学生新聞」という名前だったそうですが、確かに「京都は学生の街」というイメージがありますね。 |
久内;京都市の人口は約140万人ですが、そのうち1割が学生です。この事実からもわかるとおり、京都において学生は無視できない重要な存在です。
また、大学同士の物理的距離が近いので、学生が集まりやすいんです。京都市内には38のキャンパスがあり14万人の学生がいますが、東京を除いてこういう状況はあまりありません。特に近畿圏では京都以外には例がありません。こうした状況が、「京都は学生の街」というイメージを作り出しているのでしょうね。
ガクシンは、発行して25年になります。創刊以来キャンパス設置の形態を続けてきましたが、一時、他のフリーペーパーが増えた時には、設置の許可がもらいにくくなったりと、大変な時期もありました。今は、大学側にも学生側にもすっかり認知されており、特に学生への知名度は抜群です。 |
Unyo!掲載誌の編集長の中では、ずば抜けて若い編集長ですね。スタッフは全員学生なんですか? |
久内;編集記事を担当するのはすべて学生です。「ガクシンサークル」というインターカレッジサークル(※)のメンバーが、アポ取りから取材、そして原稿作成を行っています。メンバーの中には、イラストを描いたり、紙面のレイアウトを担当する者もいます。
広告など営業面は、(株)ガクシンの社員が行っています。レイアウトなどで、社員の方のお世話になることはありますが、企画編集は基本的に学生が主体です。 |
毎号の企画会議などもすべて、学生だけでしているのですか? |
久内;月1回、全員で集まって企画の話し合いをします。進行状況の確認や、連載執筆の担当者を決定したり…という感じです。ガクシンサークルは、19大学から90名の学生が集まって構成されており、原稿作成などその号毎に担当できるメンバーを確定し、紙面作成を進行させていきます。
「こんなことをしたい!」という意見は活発に出ます。例えば、今までファッション関連の記事はなかったんですが、メンバーから「やりたい!」という声が出て、そのメンバーが担当することになりました。 |
それにしても、メンバーが90人というのはすごい数ですね…。 |
久内;ガクシンサークルのメンバーの多くは、他のサークルも掛け持ちしています。
学校に行って、バイトをして、そしてガクシンをして…という具合でいろんなことをしなければならないこともあり、大人数で分担することにしています。
そんな事情もあるので、学生の多くが自宅で原稿を作成し、編集部に記事をメールで送るというのが主流です。編集部に来て原稿を書くという場合もありますが、今の学生の多くはパソコンを自宅に持っていますから。
みんな時間がない中やっていますが、時間に追われていると感覚ではないですね。好きだからやっているという感覚で、むしろもっと気楽かもしれません。
また、学生サークルという形態を取る以上、卒業による引退は避けて通れません。僕の場合、今年の1月から編集長に就いたのですが、今年の12月で編集長を引退する予定です。毎年12月頃に2年生の中から新しい編集長を選び、就職活動を控えた3年生の12月に終了するという感じです。 |
編集長の交代は、毎年の恒例行事なんですね。 |
久内;そうです。毎年編集長が替わるので、その年ごとに雰囲気も変わります。
昨年までは、表紙にもイラストを採用していたのですが、今年はイラストの描ける人があまりいないので、写真をメインにした表紙にしています。
編集部に置いてある昔の紙面を見て、「昔の学生はこういうのを作ってたんだ」と思いながら見ていくのも面白いですよ。年代を感じさせるというか…。 |