まず初めに、50代60代の男性、つまり「お父さん」を応援するフリーペーパー『Ag』が発刊されている地域について教えて下さい。 |
『Ag』は今年雪が凄く降った秋田県、人口約30万人の秋田市を中心に配布しております。町は最近大型ショッピングセンターができ、盛り上がる一方で、秋田駅前がシャッター街というさみしい面も残念ながら生まれています。
意外かと思われますが、秋田県は自殺率が非常に高いという不本意な一面を持っています。
どの世代が多いという数字や統計は分かりませんが、あくまで私個人の見解として、県民性が少なくとも関係しているのではと考えています。
冬厳しい気候ですが、歴史から見て元来肥沃な土地を持っており、冬を越えれば豊な作物が収穫できるということが一つの要因ではないかと思います。享受できるということが、控えめでずるくない、つまり和を尊ぶという風土を生む反面、競争に慣れておらず、現在の“商売下手”という一面を生んでいるのではないでしょうか。
昔、ITといった県を超えるような産業がなかったときは、何とか自分の県でまかなえましたが、最近は県外からも秋田に資本参入する企業も増えてきており、秋田県民の元気が若干無いように見えます。負けずに何かを生みだすパワーが少し弱いように、歯がゆく思います。 |
『Ag』はターゲットを男性、それも50〜60代のお父さんとされていますね。なぜ“高齢者”ではなくこの世代をピンポイントで選ばれたのですか? |
そうですね50〜60代という、いわゆる団塊の世代の男性をターゲットとしています。最近は、家の中ではお父さんダサイとかいわれる時代じゃないですか。凄い勉強してきて、経験もあって、でも出し方がわからない、出す場がないそんな今のお父さんってちょうど団塊の世代が多いんです。団塊の世代の経営者を取材すると私も勉強になるし、経営者の方も刺激を受けて頑張る気になっていただいているように思います。取材を重ねる毎に、団塊の世代にフォーカスを当てるってことは大切かなと肌で感じています。
私は団塊の世代は知恵袋って考えているんですよ。人間って経済が発達していないと、つまり懐が豊でないと力がでないじゃないですか。先ほど述べたように、少し元気の無い秋田に現状を打開するパワーを持つきっかけとして、せっかくの知恵袋である団塊の世代に好きに言える場というものを誌面とWebで提供したいのです。それがAgの役割なんじゃないでしょうか。
私も父に愛情を一杯もらって育ち、今は何するにせよ父との思い出ばかりです。禿げていてもかっこいいと父親自慢で育ってきた私が、父の世代への恩返しではないですが、一つの思いを表現していることもあるかもしれません。 |
創刊してから1年ぐらいですよね。渋谷様は『Ag』の代表でもあります。事業の立ち上げは簡単に出来るものではないと思うのですが、フリーペーパーのノウハウはお持ちだったのですか? |
ええ、多少はありましたが、実際立ち上げの時には多くの方に手伝ってもらいました。1号目は苦労しましたね。実際発刊されていないので、話と気持ちだけで広告枠を埋めました。2号目になると、1号目が発刊されるので、こんなのもあるのだと、早い時期から広告が埋まりました。ただ3号目は飽きるようで、まず「いいよ(掲載しない)」と言われました。持続、継続が大変で、一度掲載いただいたクライアントに2度、3度と継続していただくことが今も課題です。
実は秋田ってフリーペーパーがすごく多いんです。秋田にも男性向けの媒体があり、飲み屋を集めた情報紙などはコンビニでも販売され、売上げを上げているようです。でも私は枠の情報だけでない媒体を作りたいという思いを持っていますし、実際『Ag』は広告のクオリティは正直高いと思っています。
私の性分でしょうか、表面だけの広告ではなく、もっと表面で表現されているその先を知りたいという欲求が強く、それで「TOPインタビュー」が生まれました。会社の顔っていうのは表面ではなく、社長の意思があるから商品が生まれるという“想い”が必ずあるわけで、実際アポとって行くと結構話してくださるんですよ。その生きた情報を発信することが活性化につながるのではと考えています。寡黙な秋田の男から聞き出すということで、質問もいろいろ角度変えて毎回真剣勝負です。 |