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Close Up 編集長ぉ!
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vol.24 秋田県
Ag 編集長 渋谷 明美
まず初めに、50代60代の男性、つまり「お父さん」を応援するフリーペーパー『Ag』が発刊されている地域について教えて下さい。
『Ag』は今年雪が凄く降った秋田県、人口約30万人の秋田市を中心に配布しております。町は最近大型ショッピングセンターができ、盛り上がる一方で、秋田駅前がシャッター街というさみしい面も残念ながら生まれています。

意外かと思われますが、秋田県は自殺率が非常に高いという不本意な一面を持っています。 どの世代が多いという数字や統計は分かりませんが、あくまで私個人の見解として、県民性が少なくとも関係しているのではと考えています。 冬厳しい気候ですが、歴史から見て元来肥沃な土地を持っており、冬を越えれば豊な作物が収穫できるということが一つの要因ではないかと思います。享受できるということが、控えめでずるくない、つまり和を尊ぶという風土を生む反面、競争に慣れておらず、現在の“商売下手”という一面を生んでいるのではないでしょうか。

昔、ITといった県を超えるような産業がなかったときは、何とか自分の県でまかなえましたが、最近は県外からも秋田に資本参入する企業も増えてきており、秋田県民の元気が若干無いように見えます。負けずに何かを生みだすパワーが少し弱いように、歯がゆく思います。
『Ag』はターゲットを男性、それも50〜60代のお父さんとされていますね。なぜ“高齢者”ではなくこの世代をピンポイントで選ばれたのですか?
そうですね50〜60代という、いわゆる団塊の世代の男性をターゲットとしています。最近は、家の中ではお父さんダサイとかいわれる時代じゃないですか。凄い勉強してきて、経験もあって、でも出し方がわからない、出す場がないそんな今のお父さんってちょうど団塊の世代が多いんです。団塊の世代の経営者を取材すると私も勉強になるし、経営者の方も刺激を受けて頑張る気になっていただいているように思います。取材を重ねる毎に、団塊の世代にフォーカスを当てるってことは大切かなと肌で感じています。

私は団塊の世代は知恵袋って考えているんですよ。人間って経済が発達していないと、つまり懐が豊でないと力がでないじゃないですか。先ほど述べたように、少し元気の無い秋田に現状を打開するパワーを持つきっかけとして、せっかくの知恵袋である団塊の世代に好きに言える場というものを誌面とWebで提供したいのです。それがAgの役割なんじゃないでしょうか。

私も父に愛情を一杯もらって育ち、今は何するにせよ父との思い出ばかりです。禿げていてもかっこいいと父親自慢で育ってきた私が、父の世代への恩返しではないですが、一つの思いを表現していることもあるかもしれません。
創刊してから1年ぐらいですよね。渋谷様は『Ag』の代表でもあります。事業の立ち上げは簡単に出来るものではないと思うのですが、フリーペーパーのノウハウはお持ちだったのですか?
ええ、多少はありましたが、実際立ち上げの時には多くの方に手伝ってもらいました。1号目は苦労しましたね。実際発刊されていないので、話と気持ちだけで広告枠を埋めました。2号目になると、1号目が発刊されるので、こんなのもあるのだと、早い時期から広告が埋まりました。ただ3号目は飽きるようで、まず「いいよ(掲載しない)」と言われました。持続、継続が大変で、一度掲載いただいたクライアントに2度、3度と継続していただくことが今も課題です。

実は秋田ってフリーペーパーがすごく多いんです。秋田にも男性向けの媒体があり、飲み屋を集めた情報紙などはコンビニでも販売され、売上げを上げているようです。でも私は枠の情報だけでない媒体を作りたいという思いを持っていますし、実際『Ag』は広告のクオリティは正直高いと思っています。

私の性分でしょうか、表面だけの広告ではなく、もっと表面で表現されているその先を知りたいという欲求が強く、それで「TOPインタビュー」が生まれました。会社の顔っていうのは表面ではなく、社長の意思があるから商品が生まれるという“想い”が必ずあるわけで、実際アポとって行くと結構話してくださるんですよ。その生きた情報を発信することが活性化につながるのではと考えています。寡黙な秋田の男から聞き出すということで、質問もいろいろ角度変えて毎回真剣勝負です。
今月の人
Ag編集長ぉ!渋谷様
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Ag編集部の雰囲気です。女性が多く、明るく清潔なオフィスですね。
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社内ミーティングの風景です。なぜか渋谷様がカメラ目線です。
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いままで発刊されたAgです。
読者様に『Ag』はどのように伝わっていますか?またクライアント様には?
『Ag』を支えるのは反骨精神を持った人たちが多く、中でも熱いのがやはり団塊の世代ですね。少し下の世代は団塊世代の熱さを見ているからか、クールな人が多いのが特徴です。逆にその方たちをみて私たちは熱くなっているのかも知れません。(笑)

おかげさまで『Ag』が県を超えた、団塊の世代という読者層に広がり始めてきました。媒体資料にも書いているんですが、私たちも秋田から全国へと高い意識を持っています。

一方秋田のクライアント様が団塊の世代に対する意識は、まだ高くないというのが現状です。本当は消費という意味でも、一番人数も多いですしお金だってある方にはあるので、力を持っていると思うのですが。

だから私は、全国のクライアント様を秋田にと発想を変えました。まず見本誌を送って本社のある東京や大阪に足を運ぶ。結構決まるのが早いというか、まだ出稿までは出来ていないのですが、意識は非常に高い、『Ag』のコンセプトにも耳を傾けてくれる。そこに山があるからじゃないですけど、そこにお客さんがいるからと、全国飛び回りたいですね。出張経費はかかけれども動けるうちにと考えています。Unyo!さんからも広告出稿の依頼があることを期待してま〜す(笑)。
それでは最後に『Ag』今後の方向性についてお伺いします。
お陰様で『Ag』も認知されてまいりました。地元の毎日新聞や朝日新聞に取り上げられたり、ラジオFM放送局などで取り上げていただいてます。実は『Ag』はマスコミにも注目されていて、『Ag』で取材した人が後に他のメディアで紹介されることが多いです。うちには全然利益はないけど、クライアント様にとっては嬉しいことじゃないかと喜んでいます。

誌面については、私が経営的な観点からクライアント寄りになってしまうので、社内の読者寄りの眼をもった制作メンバーとケンカしながらバランスを保っています。うちの編集メンバーはいい意味で思い込みの強い人間が集まっていて、良いものを作る上でケンカができるのが強みですよね。
編集から考えると、ページ数を増やして読める部分を増やし、多少赤字でもこれ読めばなんかいいことあるよという記事で、読者の心を掴みたいですね。ブログでも書いたのですが、昔の「ゲバゲバ90分」みたいな、ちょっとこうエロなんだけどエロじゃないみたいな。いまストレートなエロばかりなので、人間の機微というか、想像力をかきたてるような知の遊びのようなものが少なく、寂しく感じています。他には娘がお父さんに思うことをコラムにしたりといった、昔の「減点パパ」のような親と子の情が交流できるような記事ですかね。

そういうのって読むとドキっとするじゃないですか。そういう読者が楽しんで読めるようなページを広告がつかなくても載せる余裕を持ちたいなあと思っています。ただ毎号が試行錯誤の連続で、実際まだ営業力・編集力が弱く、広告が決まってから記事が決まっていくのが現状ですので、やはりまず読者に喜んでいただける記事を提供していくことが当面の目標ですね。

※「ゲバゲバ90分」 ・・・ 1969年から1971年まで、日本テレビ系列で放送された人気バラエティ番組。

※「減点パパ」 ・・・ 昔NHKにて放送された、三波伸介とゲストの芸能人の家族とのトークコーナー。三波がゲストの芸能人の似顔絵を家族の指示通り(目・鼻・口など顔の特長)に描き上げ、その芸能人が登場する。
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